世の中に様々な種類がある家計管理方法。
私も雑誌やインターネットで色んな家計管理方法を検索しては試し、いつの間にか自己流に崩れてそこから管理がいい加減になってきて挫折するというのを繰り返してきました。
その家計管理方法を編み出した人の言う事をキッチリと守り続けることが出来れば私も成功できたのでしょうけれど、どうにもこうにも守り続けることが出来ない。
止まらない、お金が足りなくなったらちょこっとお金をおろすための銀行通い。
止まらない、必要な物を買うだけのはずが予定外の物まで購入してしまうスーパー通い。
止まってほしい、夫による今すぐ使わないけれどあったら便利だなという言い訳のインターネットショッピング。
生活情報系の雑誌の家計管理方法の記事を読んでは、そのお家の総収入の高さに愕然として。
「私は働けるのに・子供いるわけでも無いのに家に居るからこんなにお金が無いんだ。荒れ地を開拓している場合じゃないのかも…。」と自分を責めたり、急に副業しなきゃ・私も働かなきゃと焦りはじめたり。
貯金しているはずなのに増えない貯金額。
どんどん増えるクレジットカードの請求に青ざめて。
夜に夫とお金の話なんてしようものなら喧嘩に発展。
無駄遣いなんてしてないはずなのに、なんでこんなにお金がたまらないの?
必要な物しか買ってないよ私。なんでこんなにカード請求がすさまじいの?なんで毎月軽々14万とか請求が来るの?
無理だよこんなの!
家計管理なんて私やりたくないよ!!
でも夫に家計管理を任せようものならすぐ趣味に使われてしまうことは明らかなので私がなんとかするしかない。
「アラフォーにもなって貯金ほぼ無しは悲しいからマジでなんとかしなきゃ!!!」
そう思って、ブログにあれこれ書きながら色々挑戦したけど挫折して。
色々考えながら「他人のやり方を参考にするからだめなんじゃないか?」と思って。
人によって収入どころか給料日も請求日も締め日も違う。
家族構成も必要な物も何もかも違う。
それなのに無理やり誰かが考えた枠にはめ込もうとしているから難しい。
他の人がどうやっているかよりも、自分の家の今の家計はどうなっているのかをもう一度きっちりと考えてみる。
今月いくら収入があって、今月中にどれくらいの支払いがあるのか。
特別な出費は?ガソリン代は?いくら残ってどれくらい食費や日用品に使えそう?
適当な紙でもスマホアプリでもいいからひと月分の収入と出費の予定をざっくり見積もって全部入力する。その時点で赤字になっても気にしない。
その後暮らしながら買い物した金額を入力しつつ、最初に見積もった金額も正式な物が分かり次第入力する。出費があったらとにかくすぐに記入・入力。後に回すと絶対に忘れるし、覚えていても妙に面倒くさくなってしまうのでとにかくお金の移動は即記入・入力を心掛ける。
「それが出来ないから・面倒くさいから続かないんじゃん」と私も思っていたし、なんならめんどうな記入をしなくて済むように一か月予算を決めてその中で過ごし家計簿なんて一切つけないみたいな方法もやってみたけど、自分が何にどうお金を使っているのかを把握しないと簡単に予算オーバーして大赤字になるので歯を食いしばって家計と向き合うことにした。
そうして一か月の見積もりをして支出のデータを取りながら、入力時にレシートにざっと目をとおす。自分は今日の買い物で何を買ったんだろう。レシートを見ただけでは思い出せない物も頑張って思い出してみたりする。家で冷静にレシートを観ていると「なんでこんなの買ったんだろう?」と思うものもある。その気づきが大切で、次の買い物の時に「前コレ買ったけど微妙だったから今回はやめておこう」なんてストッパーになってくれたりする。
クレジットカードの請求もネットで予定金額とか分かり次第さっさと入力してしまう。
我が家はクレジットカートの管理だけは何故か夫が行っており詳細は報告されない。
いつも引き落とし日前になけなしの貯金を切り崩して残高を多めに調整し、震えながら引き落としを待って・その後記帳しに行って引き落とし金額に青ざめながらも無事に引き落としが完了してホッとしていた。
しかし毎月毎月銀行を駆けずり回ったりクレジットカード請求額におびえたりなんとも心臓に悪いしストレスもたまるので、クレジットカード関連を聖域にするのはやめた。
毎月明細が分かりそうな時期に夫に金額を聞くことにしたし、あまりに引き落とし金額が多すぎる時には明細を見せてもらうことにした。
そしたら夫がめちゃめちゃETCカード使いまくっていることが発覚。仕事でショートカットするために使い込んでいたらしいのだが、それを私にずっと黙っていたのが許せなかったので夫のお小遣いを1万円へらしてやった。仕事の為とはいえ許せぬ!成敗じゃ!!!
そうやって、いろんな事を明るみに出しながら一か月の終わりにはどのくらい赤字になったか。それともお金が残ったのかを知る。まずはきちんと知るだけでいい。
いくらお金をもらって、いくら支出の予定があって、いくら生活に使って、残りはどのくらいあるのか。特に残りはどのくらいあるのかを常に把握しておく。その時点で赤字なら出費をできる限り必要最低限にする。
クレジットカードの請求で大赤字になっていても、食費が思ったよりかかっていても焦らない。今ここで知らなきゃずっと大赤字をたたき出しながら残高の増えない貯金通帳を不思議に思いながら暮らしていくところだったんだから。ここで気が付けて良かったんだよ本当に。
こんな感じでとにかく自分の家計がどうなっているのかを知りながら、特に必要なかったものや今は使っていないもの・買ってみたけど納得できなかったものなどをそぎ落としていく。失敗は次にいかす。
とにかく毎月、自分の家計をしりながらコツコツ暮らし続けて行って、ずーっと大赤字だった家計が今月ついに5800円の黒字になりました。
小さな金額かもしれないけれど、今まで家計を管理してきてお給料の範囲内で暮らしきれたのは初めて。私の中では大成功。
私はこんな感じで大赤字家計管理の闇の中に一筋の光が見えてきたけれど、とにかくどんな方法であれひと月のお給料の範囲内で暮らしきることが出来る方法を編み出せたらひとまず大成功だと思う。面倒くさくてもだるくても、そこをひとつ踏ん張って。「だって仕方ないじゃん」とあきらめない。
それができるようになれば「貯蓄できる家計」に変わっていける足がかりになるはず。
3月がどうなるのかは分からないけれど、4月・5月の自動車税に少しでも備えたいからできる範囲で自分の家計の把握を続けていきたいと思います。