以前、金曜ロードショーで放送された際に録画しておいた「アラジン」。
それを、暇を持て余した朝のひとときに視聴することにした。
私は、ディズニーにはあまり興味を持っておらず詳しくもない。
どっちかというとピンクのトラ(?)が走り回ったり黒白の猫と茶色いネズミが追いかけっこしたり灰色のウサギがビョンビョンしている系列が好きでそちらばかり見ていたタイプ。
そんな人間なのになぜかアラジンだけは好きで、アニメ版は良く視聴していた。
ホールニューワールドも大好きで結婚式にBGMとして使おうかと思ったけれど、その曲が流れ出した瞬間に1人で号泣する予感しかしなかったのでやめた。
それぐらい、何故かアラジンが好き。
とはいえ、アラジンのアニメ版はよく観たし話の流れも分かっているわけで…。
それを実写版にされたからって、ストーリーも一緒だろうし大体アニメを実写版にしたらイニシャル〇しかりドラゴンボ〇ルしかり、なんかこう「全然別モノ」になってて興ざめしたりするんだよなあ。
うっかりTIMEみたいに棒読みしちゃうタイプの人が混ざっていたりするとさあ…
「えっ!めっちゃ棒読みじゃん誰この人!?」からの、ネットで声優を調べて「ああ…本職の声優さんじゃなくてA〇Bの人かあ…」からの「次はなんて棒読みするんだろう?」からの「うわっ、やっぱり棒読み!何回聞いても棒読み!!」みたいな。
「違和感に目がいっちゃって、肝心のストーリー全然覚えてない」みたいな、残念なことになっちゃうから嫌なんだよなあ。
ぶつくさと考えながら、怖い物見たさでアラジンを再生する。
「さあ、実写版のアラジンは…大丈夫なのか???」
そんな失礼な事を考えながらテレビを観始めてつかの間、まだ映画のオープニングだというのになぜか感極まってきた。眉間にシワが寄る。
そして海のシーン。もう、海を観ただけで何故か泣きそうだ。
見覚えのある顔。
「あっ!アレ!あのあのあの…メンインブラックの人!」
めちゃめちゃ見覚えがありすぎるくらいの人物なのに名前が出てこない。
これが「年を重ねる」ということなのかと、違う意味で泣きそうだ。
そして、彼が子供たちに向かって歌う。やめて。泣く泣く。もう私泣きそう。
まだ序盤も序盤。
「ア~ラビアンナ~~~イ!」しか言ってない段階だというのに、私は涙を流してしまった。
ダメだ。前がかすんで映画が観れない。
慌ててティッシュで涙をぬぐって眉間にしわを寄せながら目に力を入れて涙を堪える。
なんとか映画視聴を再開できた。
世の中は広いので、まだ「これからアラジン実写版を観るんだ!」という人もいるだろうからネタバレになりそうな内容は一応伏せておく。
しかし私は、アラジンを見て泣き・ジャスミンを見て泣き・ジャファーを見て泣いた。
もはや何がどうなって私は泣いているのか、自分の事なのに良く分からなかった。
アラジンの世界観が好きで感動したのか。
アニメの世界が超絶綺麗な現実として作り上げられているからその凄さに感動したのか。
出てくるキャラクターたちが「アニメの世界を現実にしたらこうなるんだろうな」と心底納得できる人たち(出演人物も声も)で固められていて何一つ違和感が無かったからなのか。
年齢を重ねたことにより涙腺が弱ってしまったのか。
…わからない。だけどもう、本当にマジでアラジン実写版凄いよ。
私の中で「2021年上半期の心に残ったものランキング第一位」だよマジで。
ちなみにこの映画を視聴しながら最後までウルウルしていた私は、エンディングで登場人物たちが陽気に踊っているシーンで大号泣してました。
…我ながら、感動系の映画を観た時どころではない泣きっぷり。
ほんとに「アラジンを映画館で観なくて良かったなあ」と思いました。