以前、蟻についてブログを書いた。
そして立て続けに今度はチョウバエの話。
「アンタ…虫の話好きだね?」なんて誤解されたらかなわないので先に声を大にして行っておく。
「私は虫のこと好きじゃない」
蜘蛛だけは何をどう頑張っても天地がひっくり返っても姿を見るだけでも嫌だけれど、それ以外の虫はGでも蛾でも百足でも、ちょっとビックリするけれど家から追い出したり倒したりという何らかの対応はできる程度の認識。
むしろ「好きでは無いからこそ、姿を見なくて済むように事前対応する」といった感じなのである。
さあ、そんな虫が好きではない私。
部屋にいると目の前を小さな虫が飛ぶ・飛ぶ・飛ぶ。
うっとおしくて追い払っても、空中でカーブを描いて私の眼前に舞い戻ってくる。
追い払っては戻ってきて、叩き潰そうとしては逃げられて、また私の顔の前をプーンプーンと気持ちよさそうに飛ぶ小さな虫。
何とか手で叩き潰して退治して、一息ついてたら次の虫が飛んでくる。
倒してはまた現れて、それを倒してもまた現れて…小さな虫は無限に湧いてくる。
「どうなってんだこれは」
さすがにイライラして、部屋の中を見渡し「虫が入ってきそうな場所・湧いていそうな場所」を探すも特に「ここだ!」という場所は見当たらない。
諦めて一匹ずつ手当たり次第に倒していくことにしたのだけれど、これが本当にキリがない。どこからともなく無限に湧いてきて何の嫌がらせなのかと思う。
しかもこの小さな虫たち、食卓にご飯を並べたらその中に不意に飛び込んできたりするから本当に油断できない。
私はついに「おばあちゃんの家で食卓を覆うようにカバーするネットみたいなやつ」を手にし、食卓にかけるようになった。
もう令和も3年になったというのに、食卓の雰囲気は昭和になってしまった。
日々うんざりしながら過ごす。
嬉しい時も悲しい時も、リコカツを観てハラハラと心揺さぶられて苦しんでいる時も目の前には小さな虫が飛び、唐突に私を現実に戻す。
「なんでこんな、部屋も虫だらけ風呂も虫だらけで日々過ごさないといけないのか」なんて不満ばかりが募ってくる。
そう、風呂場も虫が入り放題でいつも入浴しようと風呂の蓋を開けたら水面には小さな虫や蚊のような虫がプカプカと浮いているのである。毎日虫が一番風呂に漬かってる。
「あー…イライラする」
洗濯機も屋外に置いてあるタイプの家なので、ある日洗濯機を回しながら座り込む。
ふと溝の中に目をやると、色んな小さな生命がうごめいているし何よりも溝の壁や石の部分に小さな虫がびっしりと引っ付き歩き回っている。
「…こ、これ…部屋の中を飛び回ってる虫じゃん!!」
特徴的な形。ネットで調べたら「チョウバエ」というらしい。蝶に謝れコンニャロー。
そんな「諸悪の根源」が、家の外周を囲うように設置されたオープンな溝(蓋なんて無い)の周りに大量発生していたのだ。
「そりゃあ、これだけ発生していればいくらでも家の中に入って来るよね…」
すごく納得して怒りも冷めた。というか溝の中に完成されていた生態系が気持ち悪すぎてドン引きした。
出来れば私1人で対処したくないと思うくらい気持ち悪いし面倒くさいし憂鬱だなーと思ったけれど、コレをキッチリ掃除できるくらいの暇人は私しかいないから私がやるしかない。
まずは汚れてもいい服に着替えて防水手袋と長靴を装備した。
そして溝の端っこまで水道ホースをのばしてホウキも用意。
ホースから勢いよく水を流しながらその流れを押し出すようにホウキをかけて、溝の中を掃除していった。
水の中をうねうねと動く赤い大きめのイトミミズや虫、大量の髪の毛などありとあらゆる気持ち悪いものが現れるしヘドロみたいな悪臭が凄かったけれど、ホースとホウキを装備した私に死角なし!
容赦なく溝の中を掃除していった。
溝の最後のあたりになると汚れや泥などが大量にあつまり、さすがにコレを押し流しきってしまうのは地域の環境によろしくないかなあと思ったのでビニールを用意してその中に溝の中から掻き出した汚れや泥を入れていった。結構な大量だし、ずっと「ピチピチ・パチパチ」と何か動くようなはじけるような音がして止まらない。
不気味過ぎるので泥は家から遠く離れた場所に運んでそこで乾燥させることにしたが、乾燥2日目にしてチョウバエなどが大量発生。
ビニールの中は世にも恐ろしい状態になっていた。家から離れた場所を選んで本当に良かったと思った。
そんなこんなで私の溝掃除は完了。
溝の横を通るときに頻繁に飛んでいた小さな虫たちは日を追うごとに減少した。
何よりも「部屋の中をあれだけ飛んでいた虫が出てこなくなった!!」
時折1匹だけ飛んでいたりするものの、倒してしまえばその後出てくることはほぼ無いし静かにリコカツも視聴できる。
今回の件で私が編み出したチョウバエ退治方法は
①発生源を探す。(水のある汚そうな所探す)
②発生源を全力で掃除する。(虫が湧きそうな気候の時期は定期的に)
…です!
ついでに待ち伏せ効果のあるスプレーなんかをかけておくともっと良いかもしれません。