先日、所用で遠出した際に謎のたい焼き屋さんに連れて行ってもらった。
岡山県の建部町を通る道沿いにあるお店だ。
この日はなかなか強い雨が降っていたのだがたい焼き食べたさに寄る。
たい焼き屋さんの駐車場は、謎のレトロなゲームセンターと大量の自動販売機、お手洗いは若干古めでトイレットペーパーが無い為自分でティッシュの用意が必須で駐車場には大量の自衛隊車両が停まっていた不思議なパーキングエリアと隣接しており、たい焼き屋さん側の駐車場が満車になっても駐車スペースに困ることはなさそうだ。
そんなたい焼き屋さん、雨が降っているのにひっきりなしに車が入っては出て行くを繰り返しておりとても人気がある模様。
周囲に大きな商業施設などは一切見当たらなかったので皆たい焼き目当てにはるばるここまでやってきているのだろう。
というわけで我々も車を停めて店内に入っていく。
駐車場にはたい焼きになった気持ちを味わえる謎の顔出しパネルもあった。
一瞬記念撮影しようかと思ったけど雨の勢いが強かったのですごすごと店内に入る。
店内に入りレジに進んで、たい焼きの種類(あんことかカスタードとか)と希望数量を注文すると手書きで番号が書かれた注文用紙を渡してくれる。
ちなみにたい焼きは1個175円でお手頃価格である。
注文用紙を片手に店内に用意されている椅子に座ろうかと思ったけど、目の前にあるガラス張りの空間では店員さんがたい焼きを焼いたりしている様子が思う存分見られるし、店内に設置されている自動販売機のラインナップをザッと見たり、壁に掲げられているたい焼きの説明文(?)みたいなものに目を通したりしているとすぐに自分の番号を呼ばれた。
番号札片手に店員さんのもとへ行くと、たい焼きの種類・個数を口頭で確認しつつ茶色い紙袋に入ったホカホカのたい焼きを手渡してくれた。
たい焼きの紙袋の両サイドには穴が空いており、たい焼きの蒸気が逃げるようになっている模様。
ちなみに私は定番であるあんことカスタードを注文しており、車に戻って車内でカスタードのたい焼きに速攻でかじりついた。容赦なく頭からかじりつく。
ここまでくる道でおなかが減っていたのだから仕方ない。
サクリッと音を立てるたい焼き。カスタードの甘みもちょうど良くて非常に美味しい…というかこれはめちゃくちゃ美味しい。あれ?これヤバいよ?美味しすぎない???
たい焼きを食べ終わる頃には私の語彙力が崩壊していた。
車内でも「これうまくね?」「まだほしい。」と語彙力が崩壊した会話が繰り広げられ、さっき入店してから10分くらいしか経ってないので恥ずかしさはあったものの、私は単独で再度お店に入店して追加でカスタードのたい焼きを注文した。「おかわり」である。
こうしてたい焼きを抱え込み家路についた私達。
夕食を終えてデザートに再びたい焼きを食べることに。
紙袋からたい焼きを取り出そうとしたら、紙袋とたい焼きがごく一部くっついていて、無理やり引っぺがしてたい焼きに付着した紙袋の一部をは剥がす。
そして自己流で温めてしまったため若干しっぽのバリ(?)が焦げる。
何となく紙袋の裏面に目をやると「日本一たい焼はしっぽからお召し上がりください」と書いてあるのに気づく。温め方も詳細に記されており、さらには赤い文字で<お願い>と記載されて「この紙袋にたい焼きいれたまま保存したらダメ」的なことも明記されていた。
たい焼きを買った人がうっかりやらかしそうなこともたい焼きの楽しみ方も全部わかりやすく書かれており親切この上ない。やばい、私全然読んでない。「なんか書いてあるなー後でのんびり読もう」と思っていて、結局たい焼きを目の前にしたらたい焼きに飛びついてしまった。結局文章を読んでいなかったのである。
「確かに、その場で説明や詳細を理解することを面倒くさがって色々と後回しにして自己流のやり方・解釈で行動した結果失敗したことがちょいちょいあるな…。」
30年以上生きてきとるし大体の事は分かってるわ~。
毎日料理してるしー食べ物なんて真夏じゃなければそんなすぐ痛まないでしょー。
細かい説明?いらないいらない!
文章?今読むの面倒だなー、後でちゃんと読むわー。
たい焼きの温めなんて大体こうやればいいでしょー。
…みたいな気持ちが根底にあったような気がする。
そしてその気持ちを優先した結果の「たい焼きと紙袋のくっつき」「しっぽのバリ(?)の焦げ」である。わかってるつもりでわかってないことがわかった。
まさかたい焼きに自分の欠点をグサリと鋭く突かれる日がくるとは…美味しさもさることながら攻撃力も日本一である。
そして反省した私は紙袋の裏面にちゃんと目を通し、頭からかじろうと思っていたたい焼きをしっぽから食べることにした。
ご覧くださいこのカスタード!しっぽの先までカスタード!!(語彙力)
家にて自己流で温めてしまったたい焼きもサクサクと美味しく「どんな状態でも美味しくあれるこのたい焼きのポテンシャルの高さを感じた。
こうしてあんこもカスタードも美味しく頂くことが出来たし「今度から商品説明文は早い段階でちゃんと目を通そう」と自分の行動への反省点・改善点も見つけることが出来た。
そんな日本一のたい焼き屋さん、建部町の道路を走行する機会があった際には皆様もぜひお立ち寄りください。たい焼きとても美味しいです!(語彙力)