あれは夏が始まりかけた時期のこと。
私がいろんな「変な野菜」を中心に野菜栽培を繰り広げている菜園に、100円均一で購入してきたシソの種を適当にバラまいたら、ほぼ全部発芽したんじゃないかと思うくらいおびただしいシソの芽が生えてきた。
本当は育ちの悪い芽などは摘み取ってシソとシソの距離感をちょうど良くしたりしてあげないといけなかったけど、せっかく生えてきた物をむしるのは気が引けたので放置していたら「…森かな?」と思うくらいわさわさと生い茂り始めた。
シソは「葉っぱの部分を食べるもんだ」と思っていたので、こまめに葉っぱをむしっては天ぷらにしたりあえ物にして食べていたが日々成長していくシソはまったく量が減らない。
現在では肥料が足りないのか若干黄色い葉っぱがあるものの、まだまだ青々とはっぱを茂らせつつ花まで咲いている。
「わー、花が咲いてるじゃん。かわいらしいなぁ。」
そう思いながらなんとなく花を眺めていると花が終わっている部分が膨らんでいるような気がした。
ネットで調べてみると、それは「シソの実」というらしくて食べることができるそうだ。
↓ 花が終わったらこんな感じで、鈴なりの実が付いています。
↓ 実の部分だけ大量に採ってきた。
実を採る時期はちょっと難しいらしくて早すぎると食べた時のプチプチ食感が無いらしく、遅すぎると食べた時に固いらしい。良く分からなかったので大きい実が付いてるっぽいやつを手当たり次第に採る。
↓ 「シソの実」ってコレ、どうなってんだろうと思って外側の皮部分をめくったら中に白い実が入っていました。
↓ 採ってきた実は房ごとよく洗ってごみや汚れを落とす。
そして先端を摘まんで反対の手で実の部分を先端から下側にしごいていくと実の部分がぼろぼろと落ちる。
そうやって茎から実をしごき落としたらコップ一杯分くらいになりました。
その作業を行った部屋中がシソの香りでいっぱいになりました。ええ香りや。
↓ シソの実を採って下ごしらえするところまでは調べたけど、どう調理するかまでは考えていなかったので急いで検索。
一番簡単で材料も味噌・みりん・酒・砂糖と簡単に済むレシピを採用して「シソの実味噌」を作りました。
油でシソの実を軽く炒めて、混ぜておいた調味料を全て入れて焦げないように煮詰めていくだけです。簡単♪
写真を撮る前に半分をきゅうりとあえてしまった…本当はこれの倍量ありました。
つまみ食いしたけど、味噌や砂糖達の風味や甘さにシソのものすごくいい香りがプラスされて、めちゃめちゃご飯がすすみそうな味でした。ご飯の友っていうかご飯の親友?
シソの実は食べた時にプチプチ感があるとのことでしたがちょっと良く分かんなかった…でもウマイ。
今までシソの葉っぱの部分を食べる発想しかなかったけど実の部分もしっかりと良い香りがしておいしいので地味に感動しました。
シソの実はまだまだ菜園で成長中だしネットにはまだまだ色んなシソの実レシピが掲載されていたので、また何か作ってみようかなあと思います。