ねぇ、リアルってどうやって充実させるの?

リア充になる方法を模索する人間(女)のブログ(雑談大量!)

物を捨てるとき、その物の歴史について色々語りだす人の不思議。

明らかにずーーーーっと使われていないし使っているのを見たこともない、本人も忘れていそうな物を思い切って片付けしようということになった。

 

持ち主は私ではないので、私に「捨てる・捨てない」の決定権は無い。

 

私は持ち主のそばについて「捨てる・捨てないの相談にのったりアドバイスをしたり、捨てると言われれば分別の手伝いをしたり」していた。

 

ふと、ホコリまみれ・サビだらけ・虫の死骸だらけ・中身が変質していそうな雰囲気の古びたスプレー缶を見つけた。

さすがにこれは捨てるだろうなと思ったら、持ち主が

 

「これは〇〇歳の時に買ったやつで、〇〇をしようと思って〇〇円で買ってきて…」

 

と語りを始めた。ごめん、私はそんなこと聞いてねえ。そんな情報いらねえ。

長ぇ。めんどくせえ。だけど相手の語りを無碍にできるほど私は冷酷じゃねえ。

 

「いや、それは分かるんだけどコレはさすがに古すぎるから…捨てる???」

 

あくまで相手の話を尊重しながらも、やんわりと捨てる方向に誘導してみた。

相手はどうしたか。

 

「うーーーーーーーーーーん、でもそれはまだ使えるし、いい奴買ったしなあ。捨てるのはもったいないなあ…。」

 

グチグチ言い始めて、結局「捨てずにとっておく」ことになった。使う機会があったらちゃんと使い切って捨てるから、とのこと。

 

同じような物はいっぱいあるのに。この古い缶スプレーの存在なんかとっくに忘れていて、同じような内容で最新かつ品質の良い物を複数持っているというのに。

 

まあ、持ち主は私じゃないから強制的に捨てさせるわけにもいかないし、何かしらの思い出でもあるのかもしれない。

 

「良い物」を買ったのなら、何故大切にきちんと使わずに風雨ホコリにさらされるような場所に長年放置した挙句にその上にゴミと思しき「いつ使うか分からない物」を積み重ねてしまったのか。そもそも、どう考えてもこのスプレー缶の存在忘れてたのに。

 

まあ、相手は私じゃないから考え方も違うだろうし…うん、私の「こんなこ汚いスプレー缶捨てたい!」を押し付けちゃいけない…いけない、うんいけない。

 

 

…気を取り直してサビだらけになっているドライバーを捨て…ない????

えっ、こんな過去の車のボロボロゴミだらけパーツを捨て…ない!????

 

さすがに、こんなどこで使うのか分からない配線は捨て…ない????マジか!!

 

つーかどれもこれも「これは〇〇製品で…」「これは〇〇の時に買ったやつで…」「これは〇〇についていたやつで…」と片っ端から「謎の長い語り」が入るから片付けが無駄に長引いていく。

 

全然大切に扱ってなかったくせに、捨てるとなったら「物をいつ何円で入手してどう使ったか」とか「誰がどうつかっていたか」の詳細情報を語ってくるのなんなのだろうか。度々こういう人に出くわすんだけど。捨てたくないから「捨てなくていい理由」を言いたいとか?うーん、不思議だ。

 

「取っておくの?捨てるの?」それだけでよくない?

 

ていうか、そんな語りで片付け時間を引き伸ばさずに、早く片付け終わらせて部屋でお茶飲んでお菓子食べようよー!頼むよー!!

 

…なーんてこと口に出すこともできずに、私はおとなしく「物の思い出話を聞き続けながらお片づけを手伝いきったのでした。

 

 

 

そしてその後「使うから取っておく」と言って捨てずに取っておいたスプレー缶やその他諸々はどれ一つ使われることなく、棚や引き出しの奥で静かに眠り続けています。きっと、なにか引越しとかリフォーム等の大きなきっかけがない限り陽の目を見ることは二度とないでしょう。

 

私は、この大切にしまわれた「使わない物たち」の存在を持ち主がスッカリ忘れてまた同じような物をダブり買いしない事を願うことしか出来ないのです。