最近図書館で本を借りて読んでいるのだが、とある本の中に「押し出し式システム」という言葉を発見した。
もともとはコンピューター用語らしく LILO(リロ) というらしい。
私はコンピューターに詳しいわけではないのでLILOについての説明部分は適当に読み流してしまったが、内容については「これは画期的じゃん!」と衝撃を受けた。
その著者の方はこの「押し出し式システム」を自分の身の回りに採用しているとのこと。
例えば、洋服をしまっている場所があるとする。
そして洗濯・乾燥まで済ませた服をその場所にしまう際には、並んでいる服の一番後ろにしまうのだ。
私の説明が下手過ぎて意味不明かもしれないが、要はロケット鉛筆のような物。
使い終わって先が丸くなったた芯を取り外して後ろに差し込むと、先端から新しい芯が押し出されてくる。
…ロケット鉛筆自体を知らない世代の方は…どうかおググり下さいませ…。
ちなみに私はフィ〇ツというプラスチックの引き出しを重ねて、その中に洋服を収納している。
洗濯後に畳んだ服はフィ〇ツをちょいっと開けてその中にポイポイッと放り込んでいる。
ずっとそのシステムでやってきて、服を着るときも引き出しをちょいっと開けて見えるところに置いてある服を着ていた。
オシャレをしたいときは引き出しを大きく開けて奥の方にあるオシャレ着を引っ張り出して着用する。特に問題はないとずーっと思っていた。
しかしこの本を読んで「確かに、引き出しの手前側にある服だけ傷むのがめちゃくちゃ早いし、奥の方にある服はほぼ着てないし何があるのか記憶もあまり無い!」と気が付いた。
さっそく押し出し式システムを我が家の洋服棚にも採用してみた。
今日着て洗濯をして外に干し、乾いた服は棚の奥にしまう。
次の日着た服も選択して外に干し、乾いたら棚の奥にしまう。
引き出しを大きく開けるのは面倒くさかったけど、確かにこれなら着ていない服が着用される。棚の中が循環しているようで気持ちよかった。
…しかし、数日後に棚を開けて一番上に出てきた服は「胸元にゆるーい猫のイラストがドドーンと描かれている服」だった。
一瞬「うっ…今日はこれを着ないといけないのか!!!?」と怯んでしまった。
間違ってもコレを着て外を歩くのは…恥ずかしすぎて部屋着でも無理だ。
なんでこんな服があるのか、どこで買ったのかも分からないが間違いなく着て歩きたくない。
その服はそっと棚から除外してその服の下にあった服に目をやると、目がチカチカするありえないほど蛍光オレンジのTシャツだった。
…だーから、なんでこんな服が入ってんだよ!!
1人で棚に突っ込みを入れながらその蛍光服も棚から除外するとその下にあったのは白と灰色のボーダー服で「部屋着には着られるけど外出はしたくないデザイン」だった。
…なんか変な服ばっかり出てくる。
押し出し式システムで服を循環させ始めると、時にはえげつない服も押し出されてくることが分かった。
そして「押し出されてきたトップスとボトムス」でコーディネートを組むと自分では思いつかなかったコーディネートになったりするのでなかなか面白い。
そして「うわあコレは着れない!!」と思った服はきちんと処分して行けば、そのうち「着たいと思う服だけの棚」になっていくと思う。
今まで一度も着ていなかった「とっておき服」とかも袖を通してみるとパッツパツのギュウギュウで「着れたもんじゃねえ!状態」だったりしたので、今年の夏中に夏服全部に袖を通してみたいと思います。