先日、コンビニでアイスカフェラテを買おうとした。
冷凍コーナーにある「規定サイズのカップに氷が入ってるやつ」を手に取った。
そしてそのままレジへ向かい、代金の支払い。
レジでお会計をする場所の真横にコーヒーマシンがあったのだが、後ろに人も並んでいるし他人がお会計している真横でコーヒーが完成するまで待ち続ける度胸も無かったので、あえて隅っこに設置されているコーヒーマシンの方へ歩いて行ってコーヒーを淹れることにした。
カップの蓋をビリビリと剥がして開封し、コーヒーマシンにセットした。
しかし「カップをきちんと置き直してください」みたいなエラーが出て止まってしまう。
何回もカップを置き直したけど、相変わらずのエラー表示で先に進まない。
仕方なく隣にあったマシンにカップを置くもこちらもエラーが出た。
何回カップを置き直してもエラー。どうにもならない。
昔から自動ドアも「私のターン」になると急に開かなくなることが多かったが、今回もそういう関係なのだろうか。
私はステルス戦闘機みたいなもんなのだろうか。
自動ドアが開かなくて、透明な扉の前で(下手したら他人が見ている前で)アタフタするのは尋常じゃなく恥ずかしいけれど、コーヒーマシンにコーヒーを淹れてもらえない現状もなかなか恥ずかしい。
雑誌コーナーで立ち読みしている作業着のおじさんが時々ちらっとこっちに目をやるのだが「あーコイツ、コーヒーマシン使えねーのかな?今時恥ずかしい奴だなー」なんてあざ笑われてんじゃないかなとか被害妄想が頭の中で膨らみ始める。
もしかしたら、パンコーナーでパンを選んでいる女性も私の事を「コーヒーマシンの使い方が分からない女」として笑っているかもしれないし、店員さんも「何モタモタやってんだよさっさとコーヒー淹れて出てけやお前」なんて思っているかもしれない。
…いや、大丈夫だきっと他人は私の事なんて微塵も気にしていない。
きっと目の前の商品や自分のお仕事に忙しくて私なんてどうでもいいはずだから大丈夫だ落ち着け私だいじょうぶだからぴぃうあぐけmすぽうえうそまああああああああああああああああああああああああああこんなの落ち着いてられるかー!!!!!!!
「くっそーーーー!!コーヒー!!コーヒーさえ淹れられればさっさとお店を後にできるのになんでなんじゃあああああああああい!!!!」
焦ってイライラする気持ちを押さえつけて必死にスマートさを演出する。
まるで「おやおや、コーヒーマシンさんのわがままには困ったものですねぇ…。」とでも言わんばかりに。
コーヒーマシンにコーヒーカップをさんざん置き直して首をひねって困って固まって…という姿をさらしまくって今更スマートも何もあったもんじゃないけれど。
だってきっと、悪いのはコーヒーマシン側であって私じゃないはずだし。
メンテナンスの時の不備とかでたまたま2台とも調子が出ないとか、きっと何か事情があってこんなことになってるんだよ。うん、そうに違いない。いや、絶対そうだ!
だから私にできることは落ち着いてスマートに対応すること…。
ドラゴンボ〇ルのフリ〇ザの如く。どんなにイライラしても丁寧にスマートに…。
店内には3台のコーヒーマシンがあって、そのうち2台がエラーで動かない。
残る1台はレジの真横にあるアイツ…人が並んでるしちょっと行きづらいけど、このまま氷しか入ってないカップを持って店を後にするのは悲しすぎるので意を決してレジ横にあるコーヒーマシンへ向かった。
「あのレジ横にあるコーヒーマシンが最後の希望…!頼むぞレジ横のマシンよ!!」
最後の希望であるコーヒーマシンにカップをセット…しているとかわいらしい丸文字フォントで「カフェラテはこちらの機械でお願いします♪」と書かれたポップが視界に入った。
どうやら隅っこにあるマシンは「ドリップコーヒー専用」みたいな感じらしい。
牛乳を使った「ラテ系」のコーヒーはこのレジ横のマシンで淹れろ…ということらしい。
………。
なんっっなんだよそれー!!!ふざっけんなよマジで!ポップちっせえし、分かりづらいし「スプーンとフォークどちらをお付けしますか」みたいな文字数多いやり取りが可能なら「ラテはレジ横で!」くらい教えてくれよおおおおおお頼むよおおおおお現代社会が多様化し過ぎて色んなシステムありすぎてコンビニでも店舗ごとに流派みたいなのがありすぎてもうついていけないよおおおおぉぉぉ!!!
なんなの!?みんなこんなのスイスイついて行けるの!?
マシンみただけで「あ、これはドリップコーヒー用だ」とか「ああこれはラテ用だな」とか分かるの!!?それすごくない!?脳内が常に最新情報にアップデートとかされてるの??
カップのサイズだって「小・中・大」でいいはずなのに「ショート・トール・グランデ・ベンティ…」とか言い出したと思ったらこちらのコンビニでは「RとL」ですよ!?ゲームのコントローラーかよ!!?
しかもこのコーヒーメーカーのポップに「サイズを間違えてボタンを押してしまった場合、どんな理由があっても差額はお支払いいただきます!」みたいなことを、かっわいい丸文字で書いてあるの!パッ・パッとボタン押しちゃったら間違うよこんなの!
「絶対に間違ったらあかん…」と思ってサイズ何回も確認して恐る恐るボタン押したけれども!!コーヒーを淹れている待ち時間中もずっと「サイズ間違ってないよな!?」ってドキドキしながら確認してたけれども!!
ボタニ〇トのシャンプー・コンディショナー・ボディーソープをそろえた時に容器の色がほぼ一緒だしいちいちポンプ部分の凹凸確認なんてせずに使っちゃって「シャンプーで体洗ったり」「ボディーソープで頭洗ったり」した時みたいな…なんか「おしゃれなのはわかるけどせめて色を分けるとかなんかこうもうちょっと分かりやすいようにどうにかなりませんか」みたいなモヤモヤした気持ちが今回の件で思い出される…。
結局すごく長くグチグチ書いてはみたものの、悪いのはコーヒーマシンやボタニ〇トじゃなくて私だったんですよ…とほほ。
コンビニさんもボタニ〇トさんも大変申し訳ございません。
今後は「物事に対する注意力」も養って参りたいと思います。