ねぇ、リアルってどうやって充実させるの?

リア充になる方法を模索する人間(女)のブログ(雑談大量!)

宅配業者さんて大変だなあと思ったこと

見慣れない電話番号から着信があって、恐る恐る電話に出てみると宅配業者さんからの電話だった。

 

のっけからすごく申し訳無さそうで「まさか荷物が紛失したとか非常事態でも起こったのかな」と瞬間的にドキドキしていると

 

「配達が…15分ほど遅れそうなんです…!」

 

とのこと。

 

思わず「えええええええええ!!!!」ってなった。

配達が遅れることに対してではない。

ちょっと遅れるくらいでこれだけ申し訳なさそうに断りの電話を入れてくれることに対してである。

 

過去に時間指定から遅れて宅配物が届くことがちょこちょこあったのだが「すいませーん、遅くなっちゃいました」ってペロッと謝られて終わってたし、こっちも全然気にもしてなくて「いや全然問題ないですよー!!」と恐縮しつつお礼を言って終わってた。

 

それなのにやたらと申し訳なさそうにかかってきた電話。

これはアレか。時間指定通りに届かなかったらカチ切れる人とかいるからこんなことになってんのか?

 

宅配の人は、膨大な量の荷物をひとつひとつ手渡しで届ける激務を遂行をするだけでなく、時間指定以内に届けきれない荷物の受け取り主にひとりひとり断りの電話をかけて了解を得ているというのか?気を使って運転して気を使って荷物を届けて、さらに気を使って電話対応してるの?

 

バランスをとるだけで難しい玉乗りをこなしながら、そのうえでトランプタワー組み立ててるようなもんじゃない?大変過ぎない?

電話かけてる宅配の人も「こんな電話してる暇あったらさっさと荷物届けてぇなあ…」って思ってるかもしれない。電話は地味に時間を食う。

 

そもそも、私は確かに時間指定はしたのだが、それは家を空けていて宅配物を受け取れない可能性があるからである。(宅配ボックスを設置するほど頻繁に宅配物が届く家でもないので直に受け取るシステムをとっているし大体いつも誰かが居る)

 

日時は特に指定していないはずなので、なんなら翌日に配達されてもかまわないくらい。

決して「この時間内に届けてもらわないと困る!」という訳でもない品物だし、こんな狭くて急な坂が満載なうえに街灯もほぼ無い土地に、はるばる荷物を届けてくれるのだから逆にこちらが全力で感謝感激したいくらいなのである。

 

そして、15分なんて天候や交通状況なんかでいくらでもズレてくる。

さっきまでスムーズに通れた道路がいきなり渋滞している可能性もあるわけだし、突然大雪が降りだす可能性だって無きにしも非ず。不測の事態がいつ起こるとも限らない。

そんなことは承知の上で宅配を利用しているのだから、そんなに恐縮されましても…。

 

喧嘩腰で偉そうに配達されて荷物をぶん投げられるとかだったらさすがにこちらも出るところ出るぞってなるけど、普通のテンションで普通に配達して頂けるなら全く問題はございません。15分なんて誤差だよ誤差。

 

世の中には私が知らない配達物がいっぱいあるだろうし時間厳守みたいなのもあると思うから、そういう「料金割り増しで払って速達指定にしてる」とか特殊な事情じゃない限り電話なんてかけなくても良いと思うけどなあ…。

 

テレビやネットなんかを通して「ちょっとの事で炎上レベルの大騒ぎ」になったり「うたっているサービス以上のプラスアルファを提供することが当たり前」になっていたり、世の中どんどんイライラカリカリして厳しくなっていってる気がしてならない。

 

 

…いや!まてよ!

携帯っぽい番号だったけど、もしかしたら本社の事務の人が電話かけてくれたのかもしれないじゃん!私ったら考えすぎなんだよね!こんな長々とブログを書き散らかして早とちりさんなんだからッ☆

 

 

…そんなことを考えていると宅配の車の音が聞こえたのでシャチハタをひっつかんで荷物を受け取りに出てみた。

荷物を届けてくれた人の声と電話をかけてくれた人の声が似ていたし、申し訳なさそうに謝りまくるテンションも同じだったので「あー、やっぱりこの人が電話くれたんだなあ」と再認識した。こちらもひたすら恐縮してお礼を伝え荷物を受け取った。

 

ちらりと見えたトラックには宅配物が少しだけ残っていた。

星が奇麗に見える真っ暗な夜道。我が家に荷物を届け終えた宅配員さんは次の配送先に向かっていった。

 

なんかもう「が、頑張って…!」という気持ちで心がいっぱいになった出来事であった。