最近、気分転換に蔦屋で洋画をレンタルしてきた。
過去に葬り去られたミイラを起こしちゃってえらいこっちゃになって最終的に主人公がダークサイドに落ちちゃったっぽいし旅は続いちゃうかも☆…みたいなストーリーのものだが、この映画自体は個人的に面白かった。続編が出れば見るだろう。
だがしかし、この映画のヒロインもそうなのだがとにかく主人公や周りの言うことを聞かずに「私は私の目標を達成するまでここ(※結構危なかったり怪しい場所)を動かないわ!さあ協力してちょうだい!!」みたいなノリで自分の要求を割と無理やり通したりやたらと偉そうだったりする。特に映画の序盤とかで。
例えば主人公を「ボブ」、ヒロインを「ヘレン」と仮定する。
ボブ:(すったもんだの末に敵に狙われて逃げている)
ヘレン:ハァイ!ボブ!今日はいい天気ね!
ボブ:あっ、ヘレン!そそそそうだねいい天気だね!じゃあまたね!(慌てつつダッシュで去ろうとする)
ヘレン:ちょっとボブ!待ちなさいよ!!(若干キレつつ追ってくる)
ボブ:ごめんよヘレン!今は君と話している時間は無いんだ。ちょっと今急いでいて…本当にごめん!また今度ゆっくり話そう!それじゃまたね!
ヘレン:ちょっとなんなのよその言い方ァァァ!!(本気で怒りだす)
ボブ:ヘレン!本当に今度ゆっくりと話そう!お願いだ、いい子だから大人しくしててくれ…
(つべこべ言ってる間に敵が襲来してヘレンも巻き込まれる)
ヘレン:ギャアアアアアアァアア!!イヤアアアア!!オゥマイゴッド!!ボオオオオォォォブ!!ちょっと!!コレどういうことなのよヒィヤアアアアアアアァァ!!!!!!(大パニック)
ボブ:なんてこった。
…みたいな感じ。
なんかこう、主人公がトラブルに巻き込まないようにとヒロインを遠ざけているのになんだかんだでブチ切れて主人公に食って掛かっていってトラブルに巻き込まれて物凄い剣幕で叫び倒したり大騒ぎして主人公の手間を増やしまくるっていう…。
そしてそんなヒロインを見ていると「急いでいる人がいたらそっとしておいてやれよ」とか「そんなにブチ切れる要素が今の会話にあったか?」とか物凄く余計なことを考えてしまって映画本編から気がそれてしまうし、ヒロインが出てくるたびに「またでかい声で叫び倒すかも…」と身構えてしまう。
映画を作ったことなんて私にはないしそんな大それたことが出来るとも思ってはいない。
出てくるキャラクターがみんな大人しかったらもちろんつまらないと思うし、物分かりが良すぎてもストーリーが成り立たないとは思う。
だけど…蔦屋で適当プラプラして「あ、面白そう」とレンタルしてきた映画にでてくるヒロインがことごとく高圧的だったり言うこと聞かなかったりやたら大騒ぎしてたりと異様にヒステリックな雰囲気なので観ていてちょっと疲れてしまう時がある。
トラブルに巻き込まれたヒロインが半狂乱で主人公に「ちょっと主人公!これどういうことなのよ!!説明してよ!!!」とか言いながら結局説明してもろくに聞かず「信じられないわ!そんなことありえない!!」からのトラブル巻き込まれのコンボとか。
「説明してよ」って自分から言ったんだからちゃんと話聞けよ…みたいな。
そんなにたくさんの映画を見てきたわけじゃないから偶然そんなヒロインが出る映画を引き当ててしまう私のレンタル運が悪いのか、それとも洋画のヒロインの基本設定がほとんどヒステリック仕様なのかわからないけれどちょっと色々思ったからブログに書き綴ってみました。
でも本当にそんな大騒ぎするヒロイン相手にもブチ切れ返さずに「落ち着いてくれヒロイン、理由は後で話すから…」とか物腰柔らかく返答していくヒーローは凄いなぁと思います。
ヒステリックや高圧的な感じで言葉をかけられたら「イラッ」ときて同じようなテンションや棘のある言い方で返答してしまいそうなものだけどそれをしない。
あくまで冷静に物腰柔らかく、そしてヒステリックだったヒロインも最終的にはヒーローにメロメロに…。
…なんにせよ、娯楽である映画にも現実の思考を反映してしまい「ヒロインのここが悪い」とか「私ならここの場面でこうする」とか考えてしまい素直に映画の世界が楽しめないのは私が疲れているのか…それとも心が汚れているのか。
そういえば小学生の頃は名探偵コナンの映画でドキドキワクワクしてたものだけど、大人になって映画を見て「蘭め、余計な事してまたピンチになりやがってコンニャロー!前の映画でも同じような事してピンチになってただろうがいい加減学んで大人しくしとけよ」とか思うようになってるな…これはやっぱり私の心が汚れて…
…うん。今日は早めにじっくり寝て心と体を癒そうと思います。